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​Q&A

会員から寄せられた質問に対し、解答します!

 (質問は事務局で受け付けます尚、HP上に許可を得て掲載することもあります)

Q:尿定性検査で潜血反応陽性(+)で細菌尿でもない場合に鏡検で赤血球が観察できないときがあります。どうしてでしょうか?

A:尿潜血反応(+)、尿沈渣赤血球(-)の原因として、放置尿(放置により赤血球溶血、細菌増殖)、アルカリ性尿(赤血球溶血)、細菌尿(POD反応)、白血球反応(POD反応)、ジアミンオキシターゼ(精液混入)、ヘモグロビン尿、ミオグロビン尿などがあります。また、尿浸透圧が低い場合やpHがアルカリ性8.0以上などでも赤血球膨化して溶血してしまうため注意が必要です。浸透圧が測定できない場合は比重を目安してください。尿浸透圧と尿比重は尿中のNaCL、尿素量が異常でない限り相関が高いと言われています。

低比重尿とは1.008以下で、低浸透圧尿とは200mOm/kg・H20以下です。尿比重が低い場合は希釈尿でも浸透圧も低いと考えられますので、尿潜血反応(+)、尿沈渣赤血球(-)のときには参考までに尿比重も視野に入れるとよいでしょう。

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